JavaOne Tokyo 2012 Day 1
というわけで、7年ぶりとなる本番のJavaOne Tokyoが始まりました。早速1日目の模様をまとめてみます。
Java Strategy Keynote
まずはKeynoteから。といっても詳細な内容は、他でしっかりまとめているでしょうから、ここではざっくりと・・・
技評さんのレポートが詳細です
自分はSFでのJavaOne2011に参加していたのもあって、内容的には結構被るところが多かった印象。
しかし、大事な部分についてはしっかりとSFの内容を持って来てもらっているな、と感じました。
最近ホットなJavaFXについても、JavaFX on iOSの話もありましたし、またJavaFX + Kinectについては、実際に動くデモを行い、参加者は大変驚いていたようです。*1
これらはSFでも大きな拍手が起こった非常にインパクトのある内容だったので、これを日本でもやっていただけたのは、参加者にとっては嬉しいことだったように思います。
また、途中で、先日のTwitter Tokyo Open Houseに登壇したRobも壇上に上がりました。
知っている人も多いと思いますが、TwitterではバックエンドのほとんどをScala&Javaで実装していて、またJCPのメンバでもあることから、これからも積極的にJavaの発展に関わっていくという話でした。
またSFではまだ朧気だったProject Avatarについても触れられました。どうもProject AvatarはHTML5を中心としたクライアントサイドのテクノロジーになる様子。キーワードとしては
- 双方向イベント駆動アプリケーション
- WebSocket,JSONなどを使ったクラウド対応
- JavaSE,ME,EE準拠
- モバイル対応
などといった様子。まだまだどんなものになるか、ちょっと良く分からない感じです。今後の情報に期待。
またJavaEEの話のなかではGlassFish 4.0が2013年にリリースされる予定とのこと。主な機能としてはクラウド対応がキーになりそうです。
NIO.2を使って、簡単ファイル操作
先日の岡山Javaユーザ会勉強会にも講師として登壇いただいた、櫻庭さんのセッション。
Java7で追加されたNIO.2の、特にファイル操作系のAPIについて詳細に説明をされていました。
多言語なら当たり前にできていたファイル操作、例えばファイルコピーとかは、Javaの標準だけでは結構手間がかかっていたんですが*2、これがNIO.2で非常に簡単にできるようになっていることが、よく分かりました。
ランチタイムのスペシャルセッション
ランチを食べながら、GlassFish開発のキーパーソンに直接質問しようというコーナーです。
Q&Aコーナーでは、GlassFishとWebLogicの住み分けについて質問されて、「そんな質問は初めてうけたよ!でも、凄く興味深い質問だね!」というやり取りが。*3そこでもやはりGlassFishは先進性、WebLogicはミッションクリティカルなフィールドとった住み分けになる、という回答でした。
JavaFX + FXML + CSS = Javaの次世代GUI
初日の一番人気だったかもしれないJavaFXのセッション。JavaFXでGUIを作っていくにはどのような手順で作成するかが、よくわかりました。MVCっぽくScene BuilderとCSSを使用することでViewを作成し、これを他のクラスから使用することで、JavaFXを使ったGUIが簡単に作成できます。
これからJavaFXは非常に面白いテクノロジーになりますね。
Project Lambda : Multicore and Beyond
Java8で導入予定のLambdaの話。今までちょっとイメージできていなかったんですが、どういうわけか最近Rubyをやってるせいもあって、なんだか前よりすんなり頭に入ってきました。
Lambdaが導入されれば今まで冗長だった記述が、驚くほどスッキリ記述できるようになるでしょうね。